「ジャグリングの有声演劇」を提案するフラトレスの第3作『二階建ての家』が公演間近。各キャストのインタビューが公開中。

暮らしを繋ぐいくつもの過程、頑なな私の心
思い描いた幸せな家庭へ
動き出せる、向かっていける理由を下さい。

 

2017年7月15日(土)〜17日(月・祝)、「ジャグリング・ユニット・フラトレス」による公演『二階建ての家』が、大阪市立芸術創造館にて開催される。

「ジャグリングの有声演劇の形を提案する」という本団体は2014年に旗揚げと初演を行い、今回の『二階建ての家』で3作目となる。

▼ 7月7日(金)時点での残席状況

▼ 前売り券の予約を受け付け中。当日券もあり。

 

前作の第2回公演「白い花」の様子

リングは切り取られ時計のように並ぶ

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さあ、どの色を選びますか

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あの頃の私のステップに合わせて跳ねるように動く飛沫

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雨傘はひとつふたつと咲いていく

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いつか、あなたに届くといいな

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バルーンが雪のように優しく降る

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ジャグリングと舞台の新しい可能性、「言葉のあるジャグリングの舞台」

同団体は2014年に代表の宮田直人氏の呼びかけのもと、関西で活動するジャグラーを中心に結成された。

団体名の「フラトレス」は作曲家アルヴォ・ペルトの室内用アンサンブルの曲『Fratres』に由来しており、「室内(=劇場)において、ジャグリングを中心として他の舞台芸術とのアンサンブルを行う」という活動方針のもと舞台を創作している。

言葉とジャグリングの親和性を求めた脚本と、ジャグラーだからこそできる演技を積極的に取り入れた手法によって、「ジャグリングと舞台の新しい可能性」として注目されている。

もし舞台が何かを伝える場だとして、ジャグリングで表現出来るものはきっとあると思っています。
 
〜中略〜
 
根底にある臆病さを引き連れて、僕は今日もジャグリングに添える言葉を、言葉に添えるジャグリングを空想します。
 
〜中略〜
 
この舞台を続けることで、いつかもっと多くのジャグラーがもっと様々な方法で自分たちの技能を発揮できるようになればと、そう願っているのです。
 
 
ジャグリング・ユニット・フラトレス公式サイト:代表の言葉 より

 

9名のキャストで演じられる『二階建ての家』。稽古の様子と各キャストのインタビューが公開中。

『二階建ての家』は、代表であり作・演出を手掛ける宮田直人氏を含む9名のキャストによって演じられる。

公演に向けて、稽古の様子と各キャストのインタビューが公開されている。

 

稽古の様子

 

各キャストのインタビュー(抜粋)

木村 涼平 氏

フラトレスの魅力について教えてください。

やっぱり、宮田さんが作る暖かい世界観に添える独特なジャグリングの使い方。これが魅力であると思います。第3回では今までより面白い物になるように作っていきます。

今回の公演の見所は?

いつもより立体感のある舞台装置ですね。ジャグリングやお話だけでなく舞台装置の使い方にも目をやって貰えるとより楽しめると思います。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

Tシャツ作ってます!公演後の物販で販売するので皆さん是非一緒に着て下さい。

 

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江崎 遥 氏

フラトレスの魅力について教えてください。

稽古場での和気あいあいとした空気感から繋がっている、舞台上でのやわらかい雰囲気が魅力だと思います。

今回の公演の見所は?

個人的に初挑戦の道具があって、経験者も少ないなか各々練習がんばっています。きっと面白くなるので楽しみにしていてください!

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

今回は良い背景になれるように、見つけられないくらいその場に馴染めるように、しかし誰よりも元気よく!がんばりたいと思います!!

※ 多くは語れませんが、前作よりも”コロス”的な立ち回りが増えるということでしょう。

 

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田中 謙伍 氏

フラトレスの魅力について教えてください。

ただ舞台の上でジャグリングをするのではなく、そのジャグリングに新しく意味を与えることで観る側、観せる側ともに「そんな使い方があったのか」と新しい発見ができることが魅力だと思います。

同時に、観せ方にも工夫を凝らさないといけませんが、その辺りのノウハウをもっと充実させたいですね。

ーーー

普通はジャグリングをやるためにジャグリングがあり、見せたいもの見せられたいものはジャグリングです。

〜中略〜

フラトレスの場合は見せたい「言葉」が先にあり、その手助けとしてジャグリングがあると思います。なのでジャグリング的に面白いという理由だけで言葉とは無関係な道具が置いてあってはいけないし、道具を扱うキャラクターも限られてきます。その分無意味なジャグリングに付加価値をつけられるのが魅力にもなると思います。

ーーー

今回の公演の見所は?

これまでと違うところといえば、今回は客演の方をお招きしています。フラトレスのメンバーのみでは実現できないような場面も出てくるかもしれません。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

いわゆる「黒子」のような立ち回りをしながら、それでもきちんと気持ちや情景を表現する役割です。目立った台詞はありませんが、動きや表情などでみなさんの気持ちを揺さぶることができれば幸いです。

 

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吉田 大亮 氏

今回の公演の見所は?

一つを挙げるとするならばやはり脚本てしょうか。今回は是非、物語と、その物語を進める台詞に注意を傾けて頂きたいです。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

フラトレスという団体は、自由に表現を行う分、一人では実行できないアイデアや表しきれない色もたくさんあって。自分にしか出せない色を上手く混ぜ合わせていくことで、前回公演とはまた違う綺麗な色を作ることができたらなと思います。役割は無限大ですね。頑張ります。

 

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山下 耕平 氏

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=TFPiPXj2uH0&w=560&h=315]

今回の公演の見所は?

まだ僕は実際には目にしていないですが、舞台セットが魅力的な感じがするので、そこが一つの見所ではないかと思います。あとはもちろんジャグリング道具の多様な使い方も、ですね!

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

宮田さんの世界を彩るために頑張っていきたいと思います!人の演出のもとでボールジャグリングをやるのは実はあんまり経験がないので、とにかくとても楽しみです!!

 

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長崎 奈央子 氏

▼ Project UZU『PANDORA』シリーズ、ムーンビームマシン『Dolly』、P☆MAP『森のかみさまの話』等に役者・ダンサーとして出演。最近ではシンガーとして、コーラスなどの活動も行なっている。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=D-W3eUMEDxI&w=560&h=315]

今回の公演の見所は?

物語をちゃんと伝えつつ、あらゆる場面でジャグリングをからめている・・・すごいうまく融合させているとこですかね。ホントうまくはまってて、出てるこっちもおもしろいです。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

多くは語れませんが、家族の心をしっかり演じたいって思ってます。

 

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森屋 純 氏

フラトレスの魅力について教えてください。

世界観は現実が多いはずなんですが、登場人物のたたずまいがものすごく幻想的で、みんなごはん食べてなさそうなところです。

あと、コロスの人々の役割や存在がとても大きくて特殊です。メインでセリフを言っている人間がシーンのメインとは限らないところも魅力かなと。

※ コロス:登場人物の感情を代弁したり、物語の背景を伝えたりすることで物語の進行や理解を助ける「個性のない生きた風景」の役を担う人

より詳しくは ジャグリング・ユニット・フラトレス 旧ブログ:【フラトレスのキーワード】①コロス:生きた風景』

今回の公演の見所は?

①いつもより会話人数が多いフラトレス、②コロスの方々の作る空間、この2点ですね。

今回のコロスの動きは「錯綜」というか、奥行きも使ったより立体的なものになりそうですよね。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

二階建ての家の片隅で、階段の踊り場のような、一時、力を抜いて安心できる居場所になれたらとおもいます。

 

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川原 梓 氏

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今回の公演の見所は?

私はこう言うジャグリングの舞台は初めてなので、やはりジャグリングを使った表現方法がとても興味深いと思います。それぞれの個々の能力を合わせて1つ1つの舞台の画が仕上がり、物語が繋がってゆくのを楽しんで頂きたいです。今回私はたくさん話していますが、周りでめちゃくちゃ動いてるコロスが凄いです。

今回の公演の自分の役割、意気込みを教えてください。

二階建ての家の中に存在してゆきたいと思います。

 

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フラトレスTシャツが完成。物販にて、前作の台本や映像も販売。

オリジナルグッズとして、フラトレスのTシャツが制作された。今後、公演内の物販にて販売されるとのこと。

その他、前作『白い花』の台本やDVD・ブルーレイも販売される。

 

ツイッターにて感想ツイートを受け付け。

 

公演詳細

http://fratres.wp.xdomain.jp/productions/2017two-story-house/

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