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日本ジャグリング協会理事長 吉永裕紀氏、talentbookにインタビュー掲載。

サムネイル:複数のコミュニティに入ることで成長を加速させる──ジャグリングが教えてくれたもの|パナソニック株式会社

 

日本ジャグリング協会の理事長を務める吉永裕紀氏のインタビューが、企業で活躍する社員のストーリーを発信するプラットフォーム「talentbook」に掲載された。

パナソニック社員として社内複業制度によってエンジニアとデジタルマーケティングを兼務する傍ら、NPO法人 日本ジャグリング協会の理事長を務め、2014年に関西で立ち上げたジャグリング公演団体「ジャグリングストーリープロジェクト」の代表でもある吉永氏。

インタビューでは、複数のコミュニティに所属して成長した経験、そしてジャグリングが教えてくれたものについて語られている。

 



 

「ジャグリングストーリープロジェクト」の活動(抜粋)

▼ 第2回公演『リアンスの旗』(2016年)

▼ 映像企画『光をジャグってみた。 – Amazing Light up Poi Juggling -』(2015年)

▼ 映像企画『大切な日にもジャグってみた。- Jugglers on Wedding Anniversary -』(2015年)

【以下、インタビューより抜粋】

社内の複数の職場で仕事ができる「社内複業制度」のあるパナソニック。吉永 裕紀は金型製造部門とデジタルマーケティング推進室を兼務しています。また、有志で社内活性化やジャグリングの活動を行っており、それらが本業にも良い影響を与えているそうです。そんな彼が、複数のコミュニティに所属し成長してきた経験を語ります。

 



 

複数のコミュニティに参加している現在 ─ 社内複業と有志活動の日々

私は2016年に新卒でパナソニックに入社し、配線器具などを事業とするライフソリューションズ社に配属されました。

(中略)

2020年現在は生産技術センターに所属し、エンジニアとして金型製造部門や工場の困りごとの解決に役立つデジタルツールの調査・企画立案を行っています。

加えて、2020年の4月よりパナソニック独自の社内複業制度の取り組みを利用し、上司を説得して、デジタルマーケティング推進室に複業として参加。ここでは本業の金型テーマを推進するための調査や、パナソニックセンターのショールームの改善の提案活動などをしていますね。

さらに、有志活動として社内の有志団体にひとつ、ジャグリングの団体にふたつ加入しています。

社内の有志団体One Panasonicには2年前から参加しています。One Panasonicは様々な部署の人が集まる約35名の団体。自分の考えや想いを強く持った方たちが集まるチームで、パナソニック内で横のつながりをつくるために活動しているんです。

ジャグリングについては、大学院生のときに劇団を立ち上げました。ジャグリングを広めたいという想いで5年間ほど舞台創作などの活動を行ってきました。また、NPO法人の日本ジャグリング協会では理事長を務めています。この団体ではジャグリングの発展と普及のために、大会やイベントの運営を主催しています。

日本ジャグリング協会は大きな組織です。資産も充実しているので、その影響力を十分に生かして、協会にしかできないことを今後行いたいと考えています。今は文化としてのジャグリングの価値を高めるということに興味がありますね。

しかし、幼いころは大人しい性格で、もともと自ら行動したりプロジェクトに参加するタイプではありませんでした。さまざまな活動に携わる今の自分へとつながるきっかけは、学生時代にさかのぼります。

 



 

高校生時代の挫折とジャグリングでの気づき

中高時代は男子校に通い、スポーツに熱中するタイプでもなくどちらかというと内気な方でした。そんな自分が大きく変わったのは自分が役に立てなくてつらい想いをした高校生のときです。

(中略)

自分が変わったもうひとつの大きなきっかけは、大学時代に人前で大道芸を披露したことです。

所属していたサークルでは文化祭の時に1年生のときに人前で大道芸をするルールがありました。私は人前に立つのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。結局パフォーマンスでは大きな声を出すことができず、最前列の人さえ聞こえていなかったかもしれません。

それでも、たくさんの人が拍手しながら楽しそうにしているのを見て、4日間のパフォーマンスを終える頃には、満足感を覚えていました。あまり人と話すのが得意ではない自分でも、頑張れば誰かを笑顔にできるんだなと気づいたんです。

 

全ての活動を結びつける想い ─ 誰かの役に立ちたい、誰かを笑顔にしたい

学生時代の経験から得た“誰かの役に立ちたい”、“誰かを笑顔にしたい”という想いが私の活動における原点となりました。

だからこそ、就職活動でいろいろな企業を見ていた時に、松下 幸之助の「世の中の人の役に立ちたい」という言葉に強く共感したんです。パナソニックは身近な商品をつくっているので、この会社なら多くのお客さんの笑顔を生み出すことができると思い、入社しました。

(中略)

社内複業を教えてくれたのは、社内有志活動であるOne Panasonicの仲間です。初めは、数年後に自分が貢献できるようになってから参加しようと考えていました。しかし、その魅力や経験を聞くうちに、参画したい想いが高まっていったんです。今の社内複業に出会えたのも、人とコミュニティに恵まれたからだと感じています。

また、思い返せばジャグリングを続けていることも自分にとっては良い影響を与えています。ジャグリングをしていなかったら仕事しかやっていないと思うので、もっと縮こまった人間になっていたと思います。仕事終わりや週末の時間は脚本や演出など創造的なことに取り組んでいたおかげで、子ども心を持ち続けることができました。

 



 

複数のコミュニティで出会った多くの人や情報を糧に、成長し続ける

複数のコミュニティに入る良さはたくさんの人や情報に出会えることです。One Panasonicやジャグリングチームの方が色々なことを教えてくれたおかげで今の自分があります。あるコミュニティでは当たり前とされている情報さえ知ることもなく、チャレンジの機会を逃してしまうのはもったいないですよね。最近は新しい情報に触れることの大切さを感じています。

また、協創する力を養えるのも魅力のひとつです。ひとりでは作れるものに限界があります。劇団では多くの人の協力があって、良い作品を作ることができます。役者や演出家、広報担当などがそれぞれのスキルを生かすからこそ細部にまで魂を込めることができると思います。世の中が複雑になっている中で良いものをつくるために、協創する力がますます必要になってきていると感じていますね。

今後挑戦したいこととして、一番興味があるのは新規事業の立案です。新しい事業をつくるということは、まさに自分の考えた価値をお客様に提供できるということですから。この経験を通じて身近な人を幸せにしたいです。

具体的には、ジャグリングのパフォーマンスで子どもたちに関わる機会が多かったので、教育分野を考えています。私は人と関わるのが苦手だったり、うまく自分に自信を持てなかったりしたので、同じ苦労をしている方をサポートしたいです。

しかし、パナソニックが好きで転職は考えていないため、社内の新規事業プログラムに応募したいと思います。

 

インタビュー全文はこちら

複数のコミュニティに入ることで成長を加速させる──ジャグリングが教えてくれたもの|パナソニック株式会社

 

関連リンク

日本ジャグリング協会

Juggling Story Project Official Website



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hiro nozaki

vietuos編集長、神戸市在住のディアボリスト。2014年に当メディアを立ち上げ。

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